RPGツクールDS考察247

RPGツクールDS+コンテストの投稿作品が追加されました!


第13期となる今回は66作品が公開されました。


予想通り投稿作品の追加は今回でラストとのことです。
途中で審査落ちしたものもありますが、これで計786作品が公開されたことに。
容量が多くなったせいか前作コンテストに比べると若干減りましたが、それでも相当な数ですね。
公開期間はまだ2ヶ月以上ありますので、まったりプレイしていきたいと思います。



〜コンテスト作品レビュー〜



●運命プログラム 作者:てる様 (11期)
タイムスリップをテーマにしたダンジョン探索型のRPG
ワープゾーンを見つけつつ、過去へ過去へと遡っていくことで物語を進めていく。
自分の置かれている立場がよく分からずスタートするが、ラストで全ての真相が分かる仕組み。
ラスボスの正体はたぶんこんなのだろうなーと思ってたら見事にそれだった(笑)
最後の特技の使いどころについては物語と見事にマッチしてて思わず唸ってしまった。なるほど!
戦闘はシンボルエンカウントで難易度も低め。基本1対1だけど丁度良かったです。
※時折出てくるユウのギャグが無表情とも相まってなんだか可愛くてシュールで面白かった(笑)
※ユウの顔グラフィックは他の配信顔グラフィックと比べて妙に重い気がする…気のせい?
※画像ホルダーに使用されていない顔グラフィックがあった。見た感じ主人公候補のボツ…?



●去らば世界 地獄の果てまでイッテQ! 作者:たかひこ・優月様 (11期)
太郎という名の記憶喪失の魔王(?)が主人公のRPG
ストーリーが分かり辛くどこへ向かえばいいのか分からない、歩行グラと顔グラが合っていない、
死ねやアホ、殺すなどの不快な表現が目立つ、理不尽にゲームオーバーになる罠が多すぎる、
フィールドのモンスターの出現率が高い、街に入ってから出ると全く違う場所から出てくる、
喋らない人がたくさんいる、屋内に何もない家が多い…etc.
ネズミに襲われてる人「助けて〜!」→話しかけると「頑張って〜!」には笑ってしまった。
主人公何も言ってないのになんで助けること前提になってるんだ(笑)



●−スシリオ− 作者:サ・イトウ様 (12期)
恋愛、サスペンス、日常の3つの物語を収録したムービーゲー。
この作品の最大の特徴は心理学用語が作中にたくさん登場すること。
といっても解説付きなので聞き慣れない言葉が出てきても問題なくプレイできる。
日常は正直意味がよく分からなかったが、恋愛とサスペンスは面白かったです。
好きな女の子をチラ見するなど細かい描写も良かった。
※好意の返報性は自分も経験があるのでちょっとドキドキした(笑)
※台詞なしメッセージはフリーズバグに見えてビビるのでもう勘弁して下さい…(笑)
※そういえば前作フルコンにも同名のタイトルがあった気がする。



デジャビュミステリー 水没島の廃校 作者:デンデ様 (12期)
リゾート中に嵐に遭い、避難先の無人島の廃校で殺人事件が起きる推理アドベンチャー
デジャビュという能力を使って過去に戻り、事件を推理していくというシステム。
誰も死なないED、犯人を当てるED、犯人を間違えるEDと3種類見たけど他にもあるのかな?
動機は分かったけど、殺人トリックについて全く解説が無かったのが気になった。
まあなんとなく想像できるものではあるのだけれど…
※バッドエンドでも真犯人が分かってしまう。これは伏せておいた方が良かったかも…
※自動イベントが始まる時に注意を促してくれるのが良かった。
※拓人と祐斗は名前と顔が似てるからすごく紛らわしかった(笑)
※誰も死なないEDの主人公の最後の台詞「庇って死亡」はデジャビュ(未来)を話してるってこと?
※話を進めていくと最初の被害者が生き返るミスあり。幽霊か!?(笑)



●おやすみピコン ゆめみるロボットの冒険 作者:shi2hie様 (12期)
家庭用のロボット、ピコンがある人にぬいぐるみを届けに行く近未来を舞台にしたRPG
全体的にとても丁寧な作りで、キャラの動きや画面の見せ方など細かい演出が上手い。
なかでも自分は特に“音”の使い方が秀逸だと感じた。
台詞やアイテム、特技名も分かりやすくかつバラエティに富んでいてハイセンス。
可愛らしい自作の顔グラフィックもキャラクターだけでなく作品の雰囲気づくりに一役買っていた。
戦闘バランスは易しめなので基本サクサク、ストーリーの妨げになっていなくて程よい感じ。
ストーリーはシリアス…なのだが台詞の分かりやすさに加え、自作の顔グラや作品全体から漂う
ほんわかした雰囲気がそれを緩和してくれているためか、不思議と難しさは感じられなかった。
道中は、この先は一体どんな展開が待ち受けているんだろう?結末はどうなるんだろう?と
常にワクワクしながらプレイしてました。


そして、おそらくトゥルーであろう方のみについて述べますが、エンディングについて…
決して大円団とは言えず切ない…けれどなぜかとても心地よくて幸せな気分になれる…
それは主人公が無機質なロボットであり、血なまぐさい人間でないからなのでは…とも思ったが、
登場するロボット達にどこか人間らしさを感じていたので、おそらくその考えは違うのだろう。
作者の方はエンディングのためにこの作品を作っておられたようですが、
まさにこの作品はエンディングが全てと言っても過言ではないと思いました。
全てにおいてセンスの良さ、作者のこだわりが感じられるとても素晴らしい作品でした。


※クリア後に色々レビューを見回ってみると、何かしらロボット映画を思い浮かべてる人が多かった。
※ちなみに自分は人のいない世界観やキャラクターからピクサーのウォーリーを彷彿とさせました。
※ピコン=ウォーリー、リッキー=イヴと被せていたせいか、リッキーはずっと女だと思ってた(笑)
※一番好きなキャラはガフ。カッコイイキャラ来たー!と思って顔を見たらすごく可愛かった(笑)