RPGツクールDS考察254

かなり久々のレビュー更新。
レビューは次回掲載予定の3作品(長編もの)でラストになります。



〜コンテスト作品レビュー〜



●かくれんぼ 〜true story〜 作者:ハジメ様 (13期)
殺人を犯してしまった家族とその家に泊まることになった親子とのサスペンスADV。
泊まることになった親子が偶然死体を発見してしまい…というストーリー。
使用BGMが少なく終始淡々とした雰囲気だが、逆にそれが雰囲気づくりに一役買っていた。
ラストでタイトルの本当の意味が分かる仕組みに「おお、なるほど!」となった。
何度も言うけど自分はこういう演出にすごく弱い(笑)
※会話やイベントの度に挟まれるウェイトがかなりテンポを悪くしていたように思う。
※台詞に顔や名前が出ないので誰が喋っているのか少し分かり辛い箇所があった。
※婆さん怖すぎ(笑)



●贄の子供と魔物の心臓 作者:和田緋菜子様 (13期)
火縄村に住む少年・風蘭(フウラン)達が魔物の退治を目指す短編作品。
随所に挟まれる回想シーンで段々と真相が明らかになっていく構成が良かった。
心臓が体の中に2つあるってどんな感覚なんだろう…?
エンディングは通常エンドと真相エンドの2つ。
通常エンドは未完成作品っぽい感じで唐突に終わるだけなので、
マルチエンドではなく真相エンドのみにしてもいいのではないかなと思った。
※キャラが足踏みなしで移動しているシーンが多いのが気になった。
※頭巾の男が怪しくて何か裏があると思っていたのですが…何もなかった(笑)
※村長の口調がちょっと可愛い。笑顔にも癒されました。
※自分も最近疲れやすくやる気がなかなか出ません。もしやこれも魔物の仕業…?(笑)



●ラビットアドベンチャー 伝説の秘宝グラエナジー 作者:kapibara様 (13期)
ウサギの冒険者ラビトンが猫耳少女ミミアと出会い、研究所で起きた事件の謎を解いていくRPG
分かりやすく先の気になるストーリーと個性的なキャラのおかげで物語に引き込まれる。
ラストの燃える展開→しんみりしつつもハッピーエンドという流れが自分好みで良かった。
戦闘は易しめで負けることがほとんどなく、ほぼおまけのようなものなので、
ザコ戦を省いて戦闘回数をもうちょっと少なくしても良かったかも。
※3人組のキャラクターが面白い。自分はシチロウが一番好きです。
※シリアスな流れの中で叫ばれる所長とオヤジ達の断末魔に笑った。(笑)
※スムーズな斜め移動に一瞬驚いたけど、仕組みが分かってスッキリ。
※同じ作者様のフルコン作品「運まかせ?クエスト」が自分は大好きでした。



●タイヨウ系を我が手に 惑星併合SLRPG 作者:IV41_様 (13期)
8つの惑星の中からひとつを選んでその惑星の王となり、
他の惑星を侵略してすべての惑星の併合を目指すシミュレーションゲーム
武器の強化や素材の発掘、セキュリティの強化、スパイを送り込むなど
できる要素が多く最初はワクワクしたが、そのほとんどが未完成のようでちょっと残念。
最初は侵攻する際の敵の数に圧倒されるも、侵略前に決める兵士数の割合を“9:1”にすれば
かなり楽になるということに気づくと、次々侵略していくのが楽しかったです。
自分はカ星を選んでテンノウ星以外の星を合併させるも、何度やってもテンノウ星が
侵攻できる星として出てこなかったため(出てくる確率が低い…?)惜しくもリタイア…
未完成要素が多く難易度も比較的高めですが、システムの発想も面白いですし
完成していればすごく良い作品になっていたのではないかと思いました。
※侵攻時の惑星ごとの見栄えにもっと変化が欲しかった。
※休憩する時のウェイトが長い。何かの処理を行っているせい…?あと休憩してもHP回復しない…
※侵攻時、奥まで進んで「ボス来るか!?」と身構えていたらあっさり降伏して笑った(笑)
※各惑星の王にそれぞれ個性があるのも良かった。
※侵攻前のかけ声「○○星を我が手に!」がカッコイイ。
※グラフィックを使った侵攻前に決める兵士数の割合表示が面白い。これいいなぁ。
※台詞に「ピッ」という音が付いているのがなんだか心地よくて好き。



●さいばんいんさいばん 真約・夢の会議室 作者:てんぷら様 (13期)
絶望から生まれた魔物と戦う自作戦闘作品。
リアルタイムで介入できるイベントが各システムに搭載されているのが最大の特徴。
模擬裁判は出されたお題についてみんなで話し合いをする議論パート。
他の人の意見に反論するかスルーするかを選択でき、多数決で結果が決まる。
お題が考えさせられる内容となっており、自分でもどうすべきか悩んでしまうことが多かった。
自作戦闘は魔物と対決する戦闘パートで、FF6のようにリアルタイムで進むサイドビューバトル。
最初の説明だけでは全てを把握し辛いが、流れが掴めてくると熱中できてかなり楽しめた。
倒した魔物を装備して強化させるなどカスタマイズ性があるのも良い。
しかし、DS+故にテンポが悪いのが玉に瑕。
とにかく自作システムがすごい作品でしたが、時間が足りなかったせいか
エンディングがあっさりしすぎていたり、随所にバグが見られるのが残念でした。
自分が遭遇したのは牢屋の扉を調べるとイベントが再発動するものと、
ベルゼブブ戦で真ん中のカバが攻撃してこなくなるもののふたつ。
※コラボ素材がたくさん使われているので新鮮な気持ちでプレイできた。
※擬音グラフィックの使い方に「おお!」となった。
※妖精のお姉さんが面白くて可愛い。空白メッセージは心臓バクンてなるからやめてー(笑)
※自分も議論ゲームを投稿しましたが、まさかかぶるとは思わなかった…(笑)