ツクールフェス考察5

公式サイトと今週発売の週刊ファミ通にてようやく続報がきました。


ツクールフェス公式サイト
http://tkool.jp/fes/


ファミ通には見開きで2ページ掲載。
文字ドンッ!イラストドンッ!で情報量自体は少ないですが何気に重要な情報ばかり。
また、203ページにはプロデューサーである最上昇氏と
ディレクターである遠山竜也氏のインタビューが掲載されており、
ツクールプレイヤー配信決定に至るまでの経緯など
ツクールに対する思いが語られておりますのでそちらもお見逃しなく。



余談ですが、最上昇氏はツクールGB2やアドバンスでディレクターを務めた方です。
前回のファミ通には“ディレクター”として名前が載っていたのですが
いつの間にやらプロデューサーに(ディレクター表記が間違いだった?)


それからディレクターの遠山竜也氏ですが、こちらは名前を存じ上げなかったので
調べてみたのですが特に情報は見当たらず(同姓同名の医療関係ばかり出てくる)




●SDカードに最大16本までゲームが保存可能


SDカードに作ったゲームを最大で16本まで保存できるようです。
プレイヤーで落とした他の人のゲームを遊びつつゲームを作る…
以前までは消したり落とし直したりと地味に手間がかかっていましたが
16本も保存できるとなると作業効率がかなり上がりそうですね。
ターボファイルやプロアクションリプレイ、謎の中国製NDSアダプターとはさよならです。
時代はやっぱりお手軽便利なSDカードですね!


ところでSDカードとは別に本体には1つのみ保存って感じでいいのかな?
もしかして作ったデータはすべてSDカードのみに保存?
最高16本のRPGが同時制作可能!という言葉から捉えるにそんな感じにも思えますが…
いや、容量のこともありますしさすがにそんなことないか。




●変数をプレイ中の画面に表示可能!


変数を設定できる箇所はイベント条件やモンスターのパラメーターだけでなく、
特技や武器、アイテムなど様々な箇所に設定可能。
さらに、プレイ中の画面に変数を表示することができます。
スクリーンショットを見る限り2つ変数が表示されていますので、
最大いくつまで表示できるのかは不明ですが、最低でも2つは表示が可能。
また、変数名は管理用だけでなく表示用としても使われるみたいです。
見た感じ常時表示できる感じっぽいですね。


変数があること自体にも驚きましたがこれもまた驚きの情報です。
メッセージに仕込むことができれば…くらいで考えていたので。
スクリーンショットでは「冒険者ランク」「名声」とされていますが
自作戦闘のHPなどにも使用できたりかなり凝ったものが作れるようになりそうです。



あと、地味にイベントの設定箇所に「通過判定」が追加されています。
イベントのページ自体は余白を見る限り最大10ページ?(前作は8ページまででした)
2ページ目以降のイベント条件の数は変わらず2つで確定。
変数に「=」がありますのでおそらく「>」「<」「≧」「≦」あたりもありそうです。


武器作成画面にちらっと映っている炎のマークも気になりますね。
アイコン?にしては大きすぎますし、属性設定?




●ツクールプレイヤーの概要


ソフトを持っていなくても3DSさえあればツクフェス作品が遊べる夢のようなツール
「ツクールプレイヤー」の画面がいくつか公開されました。
殺風景なのでまだ開発中の画面だとは思いますが、とりあえず投稿作品のダウンロード画面には


・タイトル
・公開日
・紹介文
・ジャンル
・ニックネーム/作者ID
・データ改変の可否
・必要ブロック数


以上が表示されています。
ジャンルが書ける(選べる?)ようになるのは嬉しいですね。
ひとつ空白の箇所がありますが、プレイ時間かなにかでしょうか。
作者IDはNNIDのことかな?
必要ブロック数に関しては後述の“気になる容量について”で記載します。


ちなみに、下画面の投稿作品選択画面には「日本語」という表記があります。
作品が何語で作られているかを選択できてそれが表示されているのでしょうか。
まあほとんどの場合「日本語」だと思うので必要な項目かどうか疑問ではありますが、
もしやツクフェスは海外進出も目論んでいる…?
そういえばDSのコンテストの中にはフランス語らしきもので作られているものもありましたし…


それから作品の公開範囲も設定可能みたいです。
一般公開の可/不とありますのでフレンド限定なども選べそうですね。
基本的には一般公開だとは思いますが、テストプレイさせたい場合だったりとか
内輪ネタが多すぎるものだったりとかそういう場合に使えそうです。


ついでにツクフェスのスタート画面は
・新しく作る ・データロード ・ゲームプレイ ・通信
ダウンロードコンテンツ ・オプション
の計6つのようです。




●ツクールプレイヤーは11月17日(木)配信決定


ソフト発売1週間前の11月17日(木)にツクールプレイヤーが配信されることが決定!
公式サイトには書かれていませんが、ツクール公式のTwitter
ファミ通掲載のインタビュー内にて語られています。
ソフトが発売してないのに一体何を配信するんだよって話になりますが、
それまでに色々な方が作った作品を配信してくれるみたいです。
これがニンダイにもあった有名人の作品配信に繋がるのでしょうか。
少なくともそれらをプレイすることでどんな機能があるのかなど判明しそうですね。
とにかく色々な機能を駆使していて欲しいな…


また、投稿作品には評価をつけられることも判明しました。
DS時代のコンテストみたいな形ですね。
となると投稿作品のリストを評価順に並べ替えられたりとかできるのかな?
評価自体がコンテストと同じく★をつける形式なのかどうかはまだ不明です。


ところで仮にコンテストが開催されるとなるとどういう形になるんでしょうか。
DSの時はサーバーにアップロードすること自体がコンテスト参加だったわけですが
今回それが普通にできちゃうとなると…
そのあたりもやっぱり気になるところです。
期限のあるコンテストの有無はモチベーションにも大きく影響しますしね。





●気になる容量について


誰もがバグと同じくらい気にしているであろう容量。
今回公開されたスクリーンショットでその数値が明らかになりました。



まずは上でも紹介した投稿作品のダウンロード画面。
ここに必要ブロック数「3」とあります。
3DSの場合1ブロックはおよそ128KBですので、3ブロックだとその3倍となります。
わかりやすくいうとこの128KBというのは前作DS+でのひとつの作品に割ける容量になります。
(DS+の容量は13万ほどですので厳密には128KBではないのですが、一応わかりやすく…)


※過去携帯機版ツクールの容量についてはこちらの記事をご覧下さい。
http://d.hatena.ne.jp/pakista/20091216/p1


上のはかなり古い記事なので間違っている箇所もあるかもしれませんが、
とりあえず載っていないツクールDS+のセーブ領域の容量は、1024KBとなります。
128KB×4作品で512KBじゃないの?と思うかもしれませんが、
DS+にはカメラで撮った写真やダウンロードしてきた素材を保存する領域があり
それらにも128KBほど容量が割り当てられています。
いくら素材をダウンロードしても作るイベントの容量は減らないよ!ってのは
容量が2つに分けられているからだったんですね。(たぶん)
つまり256KB×4作品で1024KBがDS+の容量ということになるわけです。


話を戻して、3ブロック=128KB×3=384KBなので
単純計算で考えると少なくともDS+の3倍のゲームは作れるということになります。



…といいたいところですが、さらに具体的な数値も明らかになっちゃってます。



投稿作品の情報設定をしている上画面、残りメモリ「853456」とあります。
これまで公開された画面にも一応「123456」というメモリ表記はあったのですが、
どこからどうみても仮の数値でしたのでスルーしてました。
しかし今回はなんとなく現実的な数値っぽい…(3456は気になりますが)
あまりにも多いこの数値、これも仮だとすると期待させておきながら落とすという
ある意味詐欺になってしまいますので、一応信じることにしてみます。


まず、この数値ですがおそらくByte表記だと思われます。
上の過去記事にも書いてますが、基本的にツクールの残りメモリはByteで表記されています。
DS+の場合この残りメモリの数値は約13万…
そしてフェスは少し減っていることからも考えて86万ほど…
つまり、フェスはDS+の6倍ほどのゲームが作れる…?



ただ、ひとつ問題があります。
それはもちろん「消費容量」ですね。
いくら容量が多かろうが消費が激しければ意味がありません。
現にDS無印はDS+とほぼ同じ容量でありながら、DPモード搭載の影響か
消費容量が大きすぎたため実質半分の容量であるアドバンス以下の作品しか作れない!
という悲劇が生まれていました。
アドバンスと「同じ」ではなく「以下」です、悲劇すぎますね…


さすがにフェスはそうではないと信じたいです。
個人的に容量はDS+と同じか多くても1.5倍くらいあれば満足かなと思っていたので
もし本当に6倍もあれば万々歳のほか言いようがありません。
ジュピターさんの手腕に期待がかかります。





エビテンの限定特典が決定


エンターブレインのオンラインショッピングサイト「エビテン」の
ツクールフェスの購入特典の内容が明らかになりました。


エビテン - RPGツクールフェス
http://ebten.jp/p/7015016082101/


まずは、MVにも使えるスペシャルBGM素材集CD-ROM。
ツクールフェスに収録されているBGMの素材集です。
何曲収録されているのかは不明ですが、
とりあえずフェスのBGMがMVの使い回しでないことは確定しました。
どんな曲があるのか気になるのでDS無印のAmazonのときみたいに試聴ができればいいのにな。


そしてもうひとつは、マップチップ コンプリートカタログ。
フェスで使えるマップチップを一冊にまとめた本ですね。
こちらは全40ページとなっています。
ゲーム制作に役立ちそうではあるんですが、
フェスは公式ガイドブックなんかは出さないんでしょうか。
DS+はDSのパワーアップ版だったのでなくてもまだ頷けたのですが、
さすがにフェスはちょっと欲しいかな。
発売されるとなるとたぶんソフトの発売日と同時だと思うので
そろそろ情報があってもおかしくないとは思うのですが…



なお、Amazon限定の特典はいまだ未定となっています。
価格がエビテン限定のものと同じなので、似たような特典になるんじゃないかなと予想します。
自分はダウンロード版にするかパッケージ版にするかいまだ悩んでいるので
このあたりの特典はそろそろ確定させて欲しいですね。